『丹下左膳余話 百万両の壷』いや、まさに百万両のツボ!!

琉映グランドフィナーレの特別プログラムの1つとしてようやく見ることができたタイトル。(以前同タイトルのリメイクらしきものは見たことあったが、長屋の人間全員で国外逃亡するというなんともあれな感じのラストだけが印象的だった。)
 時代劇ということで、戦前のシネマでどんなチャンバラを見せてくれるかを当然のように期待していたのですが、みごとはずされてしまいました。っていうか上手い!!面白すぎる!!みたいなあ、または見せられるんだろうなぁという場面は巧みにすかしつつ、ツボはしっかり押さえています。ラストの落とし方(っていうか落とさなさぶり)はホント粋で見事!!
この脱力感、洒脱さ、そしてハッピー振りは、(今の映画にこれを求めるのは酷だなと思えるぐらい)痛快で楽しかったです。