『バットマン・ビギンズ』今度は吹き替え版(ちょいネタばれ)

バットマン好きだからこそ厳しい目で見ようと思ったら、かえって甘アマの傑作判定をしてしまった『バットマン・ビギンズ』。ただ1つの心残りは、その日が宇宙戦争の公開週だったこともあってか、近くのシネコン(シネマスQ)ではちっこいスクリーンの上映館に追いやられてたということ。しかしどうやら、遠くのシネコン(ミハマ7フレックス)では、(さすがに一番でかいスクリーンはスターウォーズだが)二番目にでかいスクリーンでまだやっている見たいなので、せっかくだから今週末まで上映の吹き替え版を見に行くことにすしました。(この扱いのちがいは、やはり米軍基地の町にある映画館ならではということでしょうか。)本来自分は吹き替え版肯定派で、DVDを見るときも日本語字幕の音声も吹き替えで見るのが楽しみだったりします。落ち着いて見れる、(変な有名人がからまない限り)声優の仕事に絶大な信頼を寄せているというのもあるのですが、何より両者では情報量が圧倒的に違います。(もちろん数えたことがあるわけではないのですが、字幕の文字数とアフレコの台本のそれとではおそらく2〜3倍くらい差があるのではないでしょうか)英語が分からない凡才の身としては、より洋画を楽しむのは(役者の演技云々を差し引いても)吹き替えがベストなのではと思わずに居られません。
 が、ですが、こと『バットマン・ビギンズ』に関しては、どうも字幕版に分があるみたいです。パニック時等の状況説明に関しては流石に吹き替え版が丁寧で分かりやすかった気もしますが、逆に字幕版で心惹かれた名セリフが、分かりやすくしようとしてるのか逆に野暮ったくなっているように感じました。『転げ落ちたのは何のため?』『人の価値は内面で決まるのではない〜』『あまりに演出過多にすぎないか?』等々。とくに三つ目のセリフはユーモアのなかに場面の爽快感を増す効果もあって、命台詞とは違うかもしれませんがとても印象に残ってたのですが、吹き替え版では『演出が大事というのを真に受けてたのか?』という見も蓋もないセリフに...。せっかくブルース頑張ったのに台無しだよ。(w ブルースと言えばバットマンになった時の無理してる感が強いドス効かせボイスの再現度が低かったのもマイナスといえばマイナス。

 とはいえ、二時間半と長丁場の映画の二回目の鑑賞なのにだれる事無くたのしめ、逆にコンだけ詰め込んでしかもよくまとめたもんだと改めて関心してしまいました。かえってバットモービル欲しい病にかかってしまいました。ああ、ハセガワさんとかでプラモがでないかなあ。