シン・シティ

シン・シティ 鑑賞。名作バットマン・イヤーワンやバットマンダークナイトリターンズの原作者フランクミラー自身の手による映画化ということ意外ろくな予備知識を持たずに見に行く。いや、実際には以前フランクミラーが手がけた映画脚本がロボコップ3であるということ、それと主演がブルースウイルスというあたりに、いかにも今はやりのアメコミの映画化に取り合えず名前売れてる俳優取り合えず出しとけって言う安易さが伺えて見に行くまではかなり不安が大きかった。しかしそんな不安材料だったブルースウィルスのハーティガンがちょっとこれ以上ないだろうってくらいハマリ役で大満足だった。報いのない正義の為に傷つき老いさばらえた体に鞭打つ姿にはやはりミラー描くところのバットマンの姿が重なって見えてしまう。しかしバットマンとは違い決してヒーローではないハーディガンの最後の選択には驚きとともに心揺さぶられた。それと映画見終わってポスター確認するまでミッキーロークが演じているとは一ミリも思わなかったマーヴもこれまたよかった。彼の採った行動は復讐というよりも、まるで与えてもらった愛に対する代価を払っているかのようにもみえた。愛するものを守るためっていうお題目は良くあるけど、彼らの行動の先にはそんな見返りはなにもない。あるのは自分を自分足らしめてくれた愛に報いるための信念のみ。いやあハードボイルドじゃないっすか。バットマンビギンズといい、今年のアメコミ映画はいい感じでかなり満足!!(ちなみにファンタスティクフォーは未見)