GBAソフト『メトロイドゼロミッション出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2004/05/27メディア: Video Game購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (22件) を見る

ニンテンドーDSの最大のアドバンテージは、デュアルスクリーンでもタッチペンでもなく、GBAのソフトがえらい綺麗な画面で遊べることである。*1

 そんな、一応最新機種に対して非建設的な意見を言いたくなるくらい、GBAのゲームが面白い。(DSのソフトが予想より売れてないとのことですが、犯人は俺かもって感じでなんか納得です。)特に自分の場合、FC世代ではあるもののメガドライブの『The super忍』以来セガハード一辺倒という偏ったゲーム遍歴を辿ってきたため、任天堂製のゲームに触れるてことが新鮮で楽しいです。

そこでこの『メトロイド ゼロミッション』。買った動機は「クリアしたら初代メトロイドがプレイできる」というおまけに惹かれたこと。いわばファミコンミニ感覚。メトロイドに関しては、迷路探索形のアクションであることと、実は主人公は水着のネーちゃんだってこと程度の認識しかなく、さっさとリメイクを終わらせ早く“本編”の方をやりたいなーなんて思ってました。
 そしてとりあえずクリアしての感想ですが、面白かったです。ええもう滅茶苦茶面白かったです。まずなにより驚いたのが、デザインがほんと携帯ゲーム(っていうか携帯ハードでしか遊べなくなった人たち)に特化されていたことです。大目のセーブ、回復ポイント及びアイテム。操作関係はあくまでシンプル、そして快適。一見複雑そうなマップ廻りも、地形やアイテム配置、それに便利なオートマッピングのおかげで自然とルートを作れるようになっていて、自由度が高い中でも次にやる事を見失わせない配慮のこまかさ。システム面でプレイヤーに与えるストレスを極力排除し、そのかわりアクションや謎解きには今時不親切にもノーヒントで突き放す。そんな高難易度の姿勢を見せつつもけして理不尽でなく、もう少し、あと少しつま先立ちして挑めばなんとかなりそうな難易度を保つ見事なニンジンのぶら下げ方!!これならば、“昔はあんなにゲームにはまってたはずなのになんかハード立ち上げるのもおっくうになったよ”っていうおっさんゲーマー(っていうか自分)でも、途中で煩わしくなることなく、適度な達成感を味わつづけながらクリアまでたどりつくことができます。  
 『メトロイドゼロミッション』は僕が携帯ゲームに期待していた“手軽さ”を見事に実現していました。僕の期待する手軽さとは難易度の低さやロードの短さという意味ではなく(もちろんミニゲーム集的な手軽さでもなく)ゲームにきちんと集中させてくれるゲームデザインの快適さということです。今のゲームがえてして忘れがちはポイントですが、とはいえ昔のゲームはけして“手軽”なんてもんじゃなかったことは、オリジナルのメトロイドをみても周知の事実(っていうか手がでない...。)ああ、携帯ゲーム市場の成熟が生んだこの方面での進化がDSでも続いてくれることを、ものぐさゲーマーとしては願わんばかりです。

*1:いやホントのアドバンテージは、バンドブラザーズが遊べることと思ってます。